英語のリスニング力を伸ばすためのコツが知りたい人
リスニングが苦手なのですが、どうやって伸ばしたらいいんでしょうか?コツとか効果的な勉強法を教えて下さい。
そんなお悩みにお答えします。
日本人の英語学習者が苦手とする内容の一つがリスニングです。英語は日本語とは発音や単語の並びも違うため、英語の音を聞き取るのは容易ではありません。
しかしながら、共通テストやTOEICの試験ではリスニング対策は欠かせないのも事実です。
そこで本記事では、英語のリスニングに苦手意識を持っている中学生、高校生、社会人に向けて、
- 英語のリスニングが聞き取れるようになるためのコツ
- 英語リスニングの勉強法
を解説していきます。
ちなみに、この記事を書いている私は、
- 自分で独学方法を研究した結果、京大に合格
- センター英語リスニングはほぼ満点、センター英語も9割
- その後京大の大学院を卒業、そして研究者になる
- 京大の大学院を卒業したあと、研究で日常的に英語を使用
- 海外での労働経験、国際学会での発表経験あり
上記の経歴を持つ私が解説していきます。
本記事で解説する内容
- リスニングが上達しない間違った勉強法
- オススメの勉強法
- リスニングを効果的に勉強するためのコツ
- 試験問題を解く時のコツ
本記事を読むと、以下のメリットがあります。
本記事を読むことで得られるメリット
- リスニングの勉強で失敗しない方法がわかる
- リスニング力が向上する勉強法がわかる
- リスニングを勉強する時のコツがわかる
- 試験問題を解くコツがわかる
また、本記事の結論としては、以下のとおりです。
本記事の結論
- まずは音を聞き分ける力が大事
- 文法の基礎力や単語の基礎力も重要
- 聞き取れない聞き流しは効果がない
以上です。これから、それぞれの内容について詳しく解説していきます。
リスニングが上達しない間違った勉強法
ここからはリスニングが上達しない間違った勉強法について解説していきます。
ちなみに、より詳細にリスニングが聞き取れない理由を知りたいという人は、【聞き取れない理由も解説】だれでも上達できる英語のリスニング勉強法の記事を参考にしてみてください。
音が聞き取れていない
リスニングができない理由として、音が聞き取れていないという理由があります。ちなみに、「聞き取れないけど、書き起こされた英文を読んだら読める」という人は、英語の音が聞き取れていない人です。
英語の音は、600もの音があると言われる一方で、日本語の音は70個しかありません。
音の数からいっても、英語では日本語で区別しない音を区別しなければいけないということがわかります。なので、英語の音が聞き取れていない人はまず音を聞き分けることから始めるのが良いです。
文法と語彙力が不足している
これも大きな理由の一つです。音が聞き取れるけど、文法や単語の意味が分からないためにリスニングが出来ないということです。
文法と単語はリスニングをする前の土台となる部分なので、しっかりと押さえておかないとリスニングができるようにはなりません。
ただしめっちゃ難しい文法を知っている必要はなくて、中学レベルの文法力を身に着けていればリスニングのためには充分なので中学レベルの基礎力がない人は、中学レベルの基礎力を身に着けるのを目標にしましょう。
英語を聞き流している
これはマジでやめたほうが良いです。英語を聞き取れない人が聞き流しをしても、
英語の音に慣れるだけで聞き取れるようにはならない
です。お気に入りの音楽を聞いている時を考えてほしいのですが、歌詞が聞き取れない部分を聞きまくっていたら聞き取れる様になるかといったらならないですよね。
聞き流しによって効果があるのは、こちらの記事にも書いていますが、少なくとも8割くらい聞き取れていて残り2割の内容が予想出来るぐらいの英語力がないと聞き流しの効果はありません。
なので、初心者の方には聞き流しはおすすめしません。
オススメのリスニング勉強法
英語の音が聞き取れていない人
まずは英語の音が聞き取れていない人向けにオススメの勉強法を解説していきます。
英語の母音と子音を勉強する
日本語の母音は、「あ、い、う、え、お」の5つですが、英語の母音は24個あると言われています。また子音の数も日本語では16個なのに対し英語では24個あると言われています。
なので、日本語にない母音と子音を区別することが英語を聞き取るための第一歩です。母音と子音の種類については、こちらのサイトに詳しく書かれています。
ざっくりと音を把握したい人は以下の動画を見てみてください。
自分で発音してみるのが一番の勉強法
さて、実際に母音と子音を勉強する方法としては、実際に音を聞いて発音するのが一番オススメです。
https://www.youtube.com/c/SoundsAmerican/videos
こちらのYouTubeチャンネルがそれぞれの発音を詳しく解説しているので、発音をしっかりと勉強したい人はチェックしてみてください。
また、本で勉強する場合は、以下の本がオススメ。
発音に対する知識を深めることは、自分が英語を話す時だけ役に立つと思われがちですが、実際は、英語を聞き取る時にどういう発音をしているか聞き分ける力に繋がっています。
発音を聞き分ける力=リスニングで聞き取れる力 です。
そのため、(遠回りにも思えますが)リスニング力を高めるためには、発音を学ぶことは有効なんです。
文法が分かっていない・語彙力がない人
英語の単語文法が分かっていない人は、英語の基礎が出来ていない人なので、まずは基礎をしっかりと勉強しましょう。
そして、簡単な英文からリスニングしてみましょう。そうすることで、文法で学んだことがしっかりと音に落とし込めるので効率が良いです。
また、こちらの記事では、基礎力を付けるための勉強法を解説しているので、ぜひ参考にしてみて下さい。
聞き流しをしていた人
聞き流しをしていた人は、「英文をしっかりと読む」ことを意識しましょう。
具体的には、
- 英文を読みながらの音読
- シャドーイング
- ディクテーション(書き起こし)
がおすすめです。これを行うことで、「英文のパターンが頭に入る」、「単語と音がしっかりとリンクする」ので勉強の効率が上がります。
リスニングを効果的に勉強するためのコツ
発音や音の変化を身につける
発音や音の変化は、リスニングする時の大きな課題の一つで、ここを身につければかなりリスニングしやすくなります。
発音を身につけるのは、けっこう手間なのですが、一度身につけてしまえば将来必ず役に立つ技術なので、英語耳などの参考書や、音声変化の解説サイトでぜひ対策してみてください。
アウトプットを心がける【音読・シャドーイング・ディクテーション】
アウトプットは非常に重要でして、ただ聞いているだけに比べて、自分で発音することで10倍以上記憶へ定着しやすくなります。
実際、私も英文を読む時は(ボソボソでもいいので)声に出すようにしていました。結果、リスニングはセンター試験で満点でしたし、初めてTOEICの試験を受けるときもかなり聞き取りやすかったです。
効率的にリスニングが上達したい人はぜひ、声に出したり、英文を書き起こしたりしてみて下さい。
【アプリ】スキマ時間で毎日コツコツ学ぶ
英語を勉強する時に心がけたほうがいいのが、毎日勉強するということです。英語力はすぐには上がらず、少しづつ上がっていく一方で、1日でも間が空いたらあっという間に英語力は落ちていきます。
そのため、なるべく毎日勉強することが上達するコツなんです。
でも、毎日机に向かって勉強するのはけっこうツラいので、そんな時はアプリを活用しましょう。アプリなら通勤通学のスキマ時間にできるので、毎日続ける上で心強い味方になってくれます。
【無料アリ】リスニング力を鍛える英語アプリ17選!の記事では、無料を含めたリスニングアプリを紹介しているのでぜひ参考にしてみてください。
試験問題を解く時のコツ
ここからは中学生・高校生に向けて、試験問題を解く時のコツについて解説していきます。
ざっくりと3つほどコツを紹介します。その他のコツについてはこちらの記事をどうぞ。
問題文を先に読む
鉄板の方法です。試験が始まったら、問題の解説をしている最中に問題文を先に読みましょう。そして、問題の答えが早く分かった場合は、次の問題を読みましょう。
これだけで、リスニングのしやすさが格段に上がります。ぶっちゃけこれが一番大事なコツです。
状況をイメージしておく
状況をイメージすることも問題を解く上で役に立ちます。問題文を読んだ段階で、場所、登場人物、起きている出来事、などをなるべく具体的に頭の中でイメージします。
そうすることで、英文が読まれたときに状況が想像しやすくなって問題が解きやすくなります。
迷ったら最初に選んだ答えにする
これは経験則なんですが、問題を解いてると、
「最初に選んだ答えはこっちだけど、こっちが正解かもしれない...。」
と悩むときがあります。悩んで答えが出るときもありますが、本当にどっちか迷った時は、
最初に選んだ答えが合っている場合が多い
です。これは本当に経験則で申し訳ないのですが、実際答えを迷った時は最初に選んだ答えを選ぶほうが時間をロスせずに済みますし、正解率が高かったです。
まとめ
以上がリスニングの勉強法のコツになります。
リスニングはちゃんと要点を押さえて勉強すれば確実に出来るようになっていくので、(地味ですが)一歩一歩確実に積み重ねて行くのがリスニング力を上げる近道です。
まずはしっかり基礎を勉強して、リスニング力を確実に身に着けていきましょう。